48冊目 世界で最もイノベーティブな組織の作り方(山口 周)

Q;イノベーティブな組織を作りたい
A;1人1人が「新しい挑戦」をし、「新しい挑戦」に寛容なネットワーク密度の高い組織を作りましょう

イノベーティブな組織を作りたい。この本はそんな人におすすめの一冊です。

 

この本は組織開発の専門家の著者が、様々な例とデータともにイノベーティブな組織について教えてくれます。イノベーションの共通点やそれを可能にした組織について非常にわかりやすく解説されています。

 

本書の1ポイントは

 

1人1人の「新しい挑戦」と「新しい挑戦」に寛容なネットワーク密度の高い組織

 

です。

 

概要

48冊目 世界で最もイノベーティブな組織の作り方(山口 周)

1ポイント 1人1人の「新しい挑戦」と「新しい挑戦」に寛容なネットワーク密度の高い組織

 

■3ポイント

 

1. イノベーションは新参者(新しいもの)と多様性から生まれる

 

2. 「優れた個人」より「雑多な集団」の方がイノベーションを生み出しやすい

 

3. 1人1人の「新しい挑戦」と「新しい挑戦」に寛容なネットワーク密度の高い組織

 

■著者

 

山口 周

 

■更新日

 

2020.05.13

 

3ポイント

1. イノベーションは新参者(新しいもの)と多様性から生まれる

ビートルズは音楽のイギリス音楽の中心地 ロンドンではなく、アメリカから最も早くロックが持ち込まれたリバプールで誕生し、イノベーションを起こしました。

 

お金持ちのメディチ家は絵画、彫刻、建築、文学、政治学など様々な分野に資金を提供し、フィレンツェに集め、ルネッサンスというイノベーションを起こしました。

 

ダーウィンは地質学者ですが、地質学の知識で生物を観察し、「自然選択説」という生物学に衝撃を与える説を唱え、イノベーションを起こしました。

 

イノベーションの共通点それは新参者(新しいもの)多様性なのです。

 

2. 「優れた個人」より「雑多な集団」の方がイノベーションを生み出しやすい

実は「優れた個人」より「雑多な集団」の方が優れた意思決定能力を持っています。

 

コンドルセの定理によると

 

ある問題に対して、1人1人が正しい回答を選ぶ確率が60%の場合

 

1人で回答した場合  正解率 60%
17人で回答した場合 正解率 80%
45人で回答した場合 正解率 90%

 

となり、回答する人数が大きくなるにつれて正解率は100%近づくそうです。

 

ただし、この時次の条件が必要です。

 

1. 1人1人は独立して意見を持っている
2. 1人1人は他人の意見に影響されない
3. 集団に偏りがない
4. 同じ問題に対する回答を行う
5. 答えを導くための情報がある
6. 問題には正解がある

 

イノベーションを正確に見極めることは非常に難しいことです。そのため、どんな優れた人であっても1人の意見ではイノベーションの可能性を見逃してしまう可能性があります。

 

イノベーションを起こすには1人の意見ではなく、多数の意見を聞く必要があります。

 

3. 1人1人の「新しい挑戦」と「新しい挑戦」に寛容なネットワーク密度の高い組織

イノベーションを起こすには「新しいもの」「多様性」、そして「多数の意見を聞ける環境」が必要です。

 

そのため、1人1人が積極的に「新しい挑戦」をし、1人1人が「新しい挑戦」に耳を傾け、アドバイスできる組織を作りましょう。

 

上司と部下、また同僚同士が気軽に話せ、他部署間でも相談できるネットワーク密度の高い組織がイノベーションを起こすのです。

 

アクションプラン

この本から学び今後に生かそうと思う私のアクションプランですが、

 

新しいことに挑戦し、みんなに相談する。

 

です。

 

新しい挑戦こついて、他の人に相談するのはなかなか勇気がいること。馬鹿にされないかな?とかとか思っちゃったり。。。でも、みんなに相談することで正しい道が見つかりますよ。