57冊目 最高の体調(鈴木祐 )を3ポイントで要約【最高の体調を手に入れたいなら、古代の生活を】

最高の体調を手に入れたい。この本は願望を持つ人におすすめの一冊です。

 

仕事、育児、勉強、遊び何をするにしても一番大事なのは体調です。少し体調がすぐれないだけでも疲れが倍増。効率も楽しみも半減してしまいます。

 

この本は著者が最高の体調を手に入れるために100の科学的メソッドと40の体験的スキルから編み出し、実践した進化論をベースとした体調管理法が記されています。

 

本書のポイントは

 

古代の生活を送る

 

です。

 

今日のポイント
  1. 3ポイント
  2. アクションプラン
  3. まとめ

 

 


3ポイント

1. 古代の生活を送る

古代。人々は狩猟を中心に生活していたました。そんな時代が数十万年続き、人の体は古代の生活を生き抜くため、遺伝的なカスタマイズされていきました。

 

現代。人々は稲作を中心に生活を始め、たった数千年で高層ビルやコンピュータ、膨大なネットワークを使った生活を始めました。しかし、数十万年をかけて作り上げた狩猟中心の体はその急激な変化に対応しきれず、体は古代のまま。

 

私たちの体は狩猟中心の古代の生活が得意なのに、狩猟とは全くかけ離れた現代の生活を送っているのです。

 

それでは体調を崩して当たり前です。次のように現代の生活を古代の生活沿うように修正すれば、本来の私たちが持ている最高の体調が手に入るのです。

 

① 自分たちが抱えている問題について、どこに古代と現代でミスマッチがあるか特定する。
② ミスマッチが起きている環境を、古代の生活に沿うように修正する。

 

2. フィジカルの体調~炎症~

なんだか体調が悪い。それは体のどこかで炎症が起きているから。擦り傷などの外傷による炎症ももちろんですが、体内でも炎症が起きており、うつ病、胃潰瘍は体内の炎症によるものです。フィジュカルの体調の変化には必ず炎症が関係しています。

 

古代は外傷により体調を崩すことが多く、激しい発熱、嘔吐など周囲から見てわかりやすい炎症でした。

 

一方で現代は腹痛や胃潰瘍など、体内の体調を崩すことが多く、周囲から見ても分かりづらい炎症になっています。

 

そのため、体内の炎症を抑えることが最高の体調を手に入れる方法です。そのために腸、環境、ストレスの3つに注目してみましょう。

 

現代、原因は不明ですが「謎の疲れ」に悩む人が急増しています。コーネル大学の研究グループは、慢性疲労と腸内細菌の関係性を研究し、腸内環境を整えることが慢性疲労に効く可能性を示しました。つまり、腸内環境を古代の状態にすれば最高の体調が手に入るのです。

 

具体的には次の6つを取り組んでみましょう。

 

・ 極力、抗生物質を使わない
・ 抗菌グッツを使わない
・ 空気をきれいに保つ
・ 発酵食品を食べる
・ プロバイオテクス(腸内細菌のサプリ)を摂取する。
・ 食物繊維をとる

 

環境

お菓子が目の前にある環境にいると人は太ります。食事のとき、お皿が少し小さいだけで、食欲が軽減されます。環境は私たちに大きな影響を及ぼします。

 

古代と現代で大きく違う環境。それは自然と友人です。この2つに注目してみましょう。

 

①自然
古代は自然の中で生活してきました。しかし、現代は自然からかけ離れた生活を送っています。次の4つことを行って、自然をもう一度生活に取り入れましょう。

 

・ スマホの画面を自然の画像にして、常に自然が目に入るようにする
・ 観葉植物を置く
・ 公園に2日に1回は行く
・ 日光を6~20分浴びる

 

②友人
古代はともに生きくため、小さなコミュニティーを作りともに生活をしていました。その共同体の中に見知らぬ人はおらず、みんなが友人といった親密な状態でした。

 

一方で、現代。SNSによりコミュニティーは大きくなったものの顔を合わせたことのない希薄な関係が多い状態です。

 

古代の体の私にとって、大きすぎるコミュニティーとその希薄な関係は「満足」ではなく、「不安」優位的に感じます。

 

次の3つのことを行って、今一度、親密な友人を作りましょう。

 

・ 特定の人と200時間以上会話する
・ 趣味、仕事、デートなど同じ行動をとる人を探す
・ 「僕の夢はさ~」自分をさらけ出すことで、信頼関係が築く。

 

ストレス

古代のストレスは猛獣に出会ったとき、短期的に最大限の力を発揮するためのものでした。しかし、現代は慢性的なストレスが続き、じわじわと体をむしばんでいきます。

 

慢性的なストレスを解消するためには、次の4つの方法が効果的です。

 

・ 意識的な感情のコントロール(リアプレイザル)を2~6週間行う。
 たとえば、緊張してきたら、興奮してきたと言い換える。誰かにイライラしたら「何かあったのかもしれない」と考え直す。

 

・ 睡眠を十分にとる。
 睡眠が十分にとれないようであればメラトニンのサプリを摂取する。12~14時の間でカフェインを摂取後、15~20分の昼寝をする。

 

・ ウォーキング
 最低、週に2、3日、早歩きで12分以上。理想は週に150分以上

 

・ デジタル断食
 メールやSNSは1日1時間など、デジタルの使用時間を制限する。

 

3. メンタルの体調~不安~

当然のことですがこの不安はメンタルの体調に大きく影響を与えます。

 

古代の不安は「猛獣に出くわしたらどうしよう…」といったはっきりとした、近い未来の不安でした。

 

一方で現代の不安は「なんだかそわそわする」といった何に不安を覚えているのか分かりづらい、ぼんやりとした不安で、「十年後の自分の生活は大丈夫だろうか?」といった類の遠い未来の不安が多くなっています。

 

現代のぼんやりとした、遠い未来の不安を解決するために価値、死、遊びの3つに焦点を当てて、最高の体調を手に入れましょう。

 

価値

ぼんやりとした不安の原因の1つは価値観です。主な仕事が狩猟や子育てしかなかった古代に比べて、多様な仕事がある現代。多様過ぎて、自分の価値観が定まらず、それがぼんやりとした不安を呼び起こします。

 

自分はいったい何をしたいのか?それを明確にすることが大事です。自分の価値観を明確にするために、次の「価値評価スケール」を行ってみましょう。

 

・ 価値評価スケール
1. 次の12分野について、自分がしたいことを短い文書で書き出します。

 

家族/恋愛/子育て/人間関係/仕事/自己成長/余暇/宗教・自然/社会/健康/環境/芸術

 

たとえば、仕事であれば、「困った人の役に立ち、自分も成長する」といった感じです。
深く考えず、直感で書きましょう。

 

2. 重要度と一致度の評価
評価スケールを書き出したら重要度と一致度を10点満点で採点します。

 

重要度;自分の人生にどれだけ重要か?
一致度;過去1か月の自分の行動とどれだけ一致しているか?

 

3. 点数の比較
重要度の点数と一致度の点数がどれだけ同じか確認しましょう。点数の比較を行うことで、自分の「やりたいこと」がどれだけできているか明確になり、価値観を見直すことができます。

 

遠いに訪れる死。心理学では「脅威管理理論;全ての人間は無意識に死への不安を感じており、私たちの選ぶ行動の多くは、その恐怖を解消するために行われる」という説があります。

 

無意識の死への不安にはブッダの教えを現代風のアレンジして対処します。そのキーワードは畏敬観察です。

畏敬

「畏敬」とは何か自分の理解を超えた大きな対象に触れたとき湧き上がる、鳥肌が立つ感情のことです。ある研究により、この畏敬の感情は体を元気にしてくれたり、不安を和らげたりといった効果があることが証明されています。

 

畏敬は主に自然、アート、人の3つの要素によって感じることができます。

 

①自然
見たこともないような大自然、広い広い海、宇宙の謎。それらを見たり、考えるだけで畏敬の念を感じることができます。

 

②アート
音楽、映画、絵画、演劇など最高のアートに触れたとき、人は畏敬の念を覚えます。

 

③人
ブッダ、キリスト、ガンジー、アインシュタインといった歴史上の偉人やスポーツ選手、タレント、政治家などカリスマ性を持った人は畏敬の念を生みます。

 

観察

1日に30分程度の瞑想を8週間続けると薬物治療と同じレベルで不安と鬱を和らげることができるそうです。それほど自己観察は不安の払拭には最適な方法です。

 

1日5分、自分の一つ一つの行動を意識的に、そして客観的に観察してみましょう。

 

遊び

古代の生活において、遊びは生活そのものでした。現代でも存在する狩猟民族は「遊び」をことのほか重視しています。狩猟民族において、遊びは平等を維持し、平和を保つための重要な手段となっています。

 

現代人にとっても趣味はもちろんのこと、仕事、育児、勉強といったあらゆる面を「遊び」にしていくことで、より平和で幸せな生活が送れます。

 

「今日はこの3つの仕事をクリアするぞ!!」「30分以内にこの本を読み終えるぞ!!」といった感じで簡単なルールを作り、ゲーム感覚であらゆることに取り組めばストレスも軽減され、より効率的に物事に取り組むことができますよ。

 

アクションプラン

この本から学び今後に生かそうと思う私のアクションプランですが、

 

仕事に遊びを取り入れる

 

です。

 

まずは時間制限付きのタイムアタックですね!

まとめ

57冊目 最高の体調(鈴木祐 )

1ポイント 古代の生活を送る

 

■3ポイント

 

1. 古代の生活を送る

 

2. フィジカルの体調~炎症~

 

3. メンタルの体調~不安~

 

■著者

 

鈴木祐

 

■更新日

 

2020.06.13