37冊目 その悩み、哲学者がすでに答えを出しています(小林 昌平)
Q;悩んでいる。
A;その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
A;その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
悩んでいる。この本はそんな人におすすめの一冊です。
アリストテレス、ブッダ、サルトル、ニーチェ、カントなど。この本は仕事、劣等感、人生、恋愛と様々な悩みに対して、哲学者があなたの悩みを解決してくれます。
本書の1ポイントは、タイトル通り
その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
です。
あなたの悩みも解決するかもしれませんね。今回はその中から3つを紹介させていただきます。
概要
リンク
■概要
その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
■3ポイント
1. 大きな夢があるが、行動に移す勇気がない(デカルト)。
2. 自分と他人を比較し、劣等感を感じてしまう(チクセントミハイ)。
3. やりたいことがない。毎日が楽しくない(道元)。
■著者
小林 昌平
■更新日
2020.04.21 |
3ポイント
1. 大きな夢があるが、行動に移す勇気がない。その悩みすでにデカルトが答えを出しています。
ルネ・デカルトは次のように語っています。
「困難は分割せよ」と。
デカルトはある日「人類のすべての学問をたった一人で再構築しよう」と決意します。しかし、その達成には膨大な時間と労力がかかります。そこでデカルトが行ったのは「困難の分割」です。
途方もない課題を自分の手におえるサイズまで分割し、1日1日確実に達成していくのです。
困難を分割し、小さな達成を繰り返せば、大きな夢や目標を達成できるのです。
2. 自分と他人を比較し、劣等感を感じてしまう。その悩みすでにチクセントミハイが答えを出しています。
ハイ・チクセントミハイは次のように語っています。
「人が自己肯定感を感じられるのはチャレンジとスキルのバランスが取れている時である」と。
自分と他人を比較してしまうとき、「かっこいいな」「部長だ」「金持ちだな」など今の状態「ステイタス」を比較し、劣等感を感じてしまいます。しかし、ステイタスの比較に何の意味もありません。
大事なのは「パフォーマンス」。つまり何をするかです。
自分の達成感、万能感、自己肯定感は「パフォーマンス」によってのみ得られます。
特に「自分が持てる能力をギリギリまで使って、クリアできるかできないかの課題に真剣に取り組む」。そういった強いパフォーマンスによってのみ得られます。
課題に向き合うとき、チャレンジとスキルのバランスが取れたギリギリの力を出し切るパフォーマンスで取り組む。これが自己肯定感を得られる秘訣です。
3. やりたいことがない。毎日が楽しくない。その悩みすでに道元が答えをしています。
道元は次のように語っています。
「なんでもないその日常にこそ、人生の「悟り」を得る機会がひそんでいる」と。
ある日、道元は高僧が炎天下の中、雑務を行っている姿を目にします。
道元は高僧に「お付の者にやらせれば、いいではないですか」と言いますが、高僧は「他の者にやらせては意味がないですから」と答えます。
さらに道元は「ですが、こんな暑い日におやりにならなくても」と言いますが、高僧は「今やらなくていつやるのでしょう」と答えます。
この出来事は道元の悟りに対する考え方を変える出来事でした。
それまで道元は「座禅や仏典を学ぶことが修行である」と思っていましたが、「日常の1つ1つの行為を無心に行うことも座禅と同じ意味をもつ修行である」と思い至ります。
道元の教えは「自分を忘れること」です。雑務、事務作業、稟議、料理、洗濯.....。どれも「動く禅」です。それらをただ無心にこなすことで、自分が大きな世界の一部でしかなく、また自分が大きな世界を動かしているのだと悟りが開けるかもしれません。
アクションプラン
この本から学び今後に生かそうと思う私のアクションプランですが、
動く禅
です。
その他もためになりました。すべてを紹介できずにすみません....。